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宇宙・生命が嘆く地球沸騰 横山裕道

宇宙・生命が嘆く地球沸騰 ~安全で平和な世界は夢なのか

 横山裕道 著
  ダウンロード版     (A5版218頁)  800円+税  グーグル
  印刷版(POD)    (A5版218頁) 2,400円+税  アマゾン

  ISBN:9784907625757(ダウンロード)
       9784907625764(POD)、
  2026年1月20日刊

宇宙生命が嘆く

気候危機や戦争・紛争…地球文明は継続できるのか
身近な宇宙や生命の視点から激動の地球を見つめる
カラー写真を多用し、人類と科学の壮大な物語にもした

 古代から人々は「なぜ宇宙は存在するのか」「生命はどう誕生したのか」などと宇宙や生命にさまざまな問いかけをし、その魅力にとりつかれてきた。人類は宇宙や生命のさまざまな謎解きに懸命に努力し、それが知的生命の人間が成し遂げた最大の成果だという見方もある。それでも宇宙の暗黒物質、暗黒エネルギーの正体は何か、などいまだに残された謎は少なくない。

 そんな中で我々は自らの身勝手さから未曽有の気候危機を招き、このままいけば気候の崩壊、地球の沸騰によって人類滅亡の可能性すらある。一方で世界では戦争・紛争が絶えず、核戦争の脅威も存在する。新たな感染症によるパンデミックが心配だし、巨大隕石落下など宇宙由来の大災害が襲う可能性もある。そして米国では民主主義に背を向け、「自国第一主義」を唱えるトランプ氏が大統領として再登場し、国内外の分断を招いている。

 まさに世界は激動し、地球文明は継続できるかどうかの瀬戸際にあると考えられる。もし気候崩壊や核戦争などによって人類や多くの生命の絶滅につながれば、かけがえのない宇宙や生命の思いを寄せ、その謎を解き明かそうとする主体はなくなってしまう。何とも残念でもったいない話である。

 科学・環境ジャーナリストとしてのそうした思いから、宇宙・生命のファンタジーと気候危機(地球沸騰)をはじめ人類に迫り来る危機を浮き彫りにしようと考えた。宇宙や生命の謎を解く人間の偉大さと同時に、気候危機や戦争・紛争を起こす愚かさ、感染症などを克服できない限界についても率直に述べた。「安全で平和な世界は夢なのか」という考察も行った。さらに、成功すれば世の中がひっくり返るような騒ぎになる地球外知的生命探査(SETI)にスポットを当て、もし宇宙人が存在するならば自らの気候危機問題をどう克服したのか、についても想像を巡らせた。

 全体として宇宙、生命の魅力、不思議さ、素晴らしさを引き出すとともに、深いつながりがある宇宙、生命、人類が織り成すナラティブ(物語)になっていると思う。現在の気候危機の単なる記述ではなく、宇宙、生命に思いを寄せながら気候危機の深刻さを浮き彫りにした点で、他に類例のない内容になったのではないか。

目次

はじめに
1章 いまだ謎に満ちた広大な宇宙}
 1 宇宙を旅するボイジャーが見た地球
 2 宇宙の始まりインフレーションとビッグバン
 3 宇宙誕生の証しは宇宙マイクロ波背景放射
 4 星や銀河の誕生と壮大な超新星爆発
 5 初めて太陽系外惑星を発見した2人の栄光
 6 驚きだった「加速膨張する宇宙」
 7 あのブラックホールを捕らえた!
 8 ミステリーの暗黒物質・暗黒エネルギー
 9 古代から人々の関心集めた宇宙論
 10 宇宙や天の川銀河、太陽系の将来は
 11 「宇宙は人間出現を意図した」とする人間原理
2章 地球だけで見つかる多様な生命
 1 非生命と細菌の隔たりは細菌と人間の差より大きい
 2 生命誕生の場は海底の熱水噴出孔付近か
 3 支持を広げる生命の宇宙起源説
 4 小さなシアノバクテリアが果たした大きな役割
 5 原核生物から真核生物への大きな飛躍
 6 大型化への道―多細胞生物の出現
 7 生物史上の重大事件カンブリア爆発
 8 ここまで解明された生物の進化
 9 多様な生命があふれるようになったわけは
 10 知的生命・人間の登場は奇跡なのか
 11 繰り返されてきた生物大量絶滅
3章 宇宙と生命のファンタジーを追う人類
 1 アストロバイオロジー・宇宙生物学の隆盛
 2 超新星爆発と地球生命の深いつながり
 3 宇宙と生命を象徴する2つの「爆発」
 4 月に人間送った宇宙開発の今
 5 太陽系の惑星・衛星で生命が見つかる可能性は
 6 生命の起源を求めて続く旅
 7 DNAの二重らせん構造の解明
 8 解明し切れない宇宙や生命の謎
4章 人類が起こした未曽有の気候危機
 1 高度文明に至った地球はもう限界なのか
 2 気候変動から気候危機、そして地球沸騰、気候崩壊へ
 3 世界を襲う異常気象・極端現象
 4 脅威の海面上昇がじわじわと
 5 今は5600万年前の温暖化をはるかに上回る
 6 人類にとって不名誉な人新世の到来
 7 京都議定書から全員参加のパリ協定へ
 8 化石燃料・原子力から再エネへの加速
 9 気候工学やCO2貯留の実用化はまだ先か
 10 温暖化の緩和策と並んで適応策が欠かせない
 11 複雑な気候システムが将来予測のネックに
 12 過去の気候変動と現在の気候変動の違い
5章 戦争・紛争や宇宙由来の大災害…
 1 世界で絶え間なく続く戦争・紛争
 2 ドローンや自律型致死兵器の登場
 3 去らない核戦争の脅威
 4 国同士がなぜにらみ合うのか
 5 隕石落下などの大災害がいつ起こるか分からない
 6 いまだに克服できない感染症
 7 貴重な生物多様性が失われていく
 8 AIや遺伝子操作の先端科学技術に潜む危険
6章 避けられないのか人類の滅亡
 1 気候崩壊などさまざまな危機の存在
 2 民主主義と平和が根付かない
 3 人間の宇宙移住は解決策となるか
 4 人類は滅亡に向かっているのか
 5 人類滅亡後の地球は生物の楽園に?
 6 宇宙や生命の理解者がいなくなる!
 7 安全で平和な社会を目指して
 8 激動の時代を生きる科学者の責務
7章 いま地球外知的生命の知恵を借りたい
 1 いるのかいないのか科学者の意見分かれる
 2 交信目指して60年余の地球外知的生命探査SETI}
 3 運よく他の文明と接触できた暁には
 4 どんな知的生命なのだろうか
 5 カルダシェフのタイプ
 6 どう高度文明の危機を克服したのか
 7 カール・セーガンの活躍と名著『コンタクト』
 8 友好的で争いを好まない宇宙人だったら…
おわりに
参考文献

著者紹介

横山裕道(よこやま ひろみち)
 科学・環境ジャーナリスト。1944年仙台市生まれ。69年毎日新聞社入社。科学環境部長、論説委員などを歴任。2003年淑徳大学国際コミュニケーション学部教授。同大客員教授を経て17年4月から18年3月まで同大人文学部教授。現在、環境省「国内における毒ガス弾等に関する総合調査検討会」検討員、認定NPO法人気候ネットワーク、認定NPO法人環境文明21、日本科学技術ジャーナリスト会議各会員。中央環境審議会特別委員・臨時委員、埼玉県環境審議会会長、同県和光市環境審議会会長などを務めた。
 著書に『次の大地震大研究 地震記者は訴える』(光人社)、『遺伝子のしくみと不思議』(日本文芸社)、『地球温暖化と気候変動』(七つ森書館)、『3.11学 地震と原発そして温暖化』(古今書院)、『いま地震予知を問う 迫る南海トラフ巨大地震』(化学同人)、『気候の暴走 地球温暖化が招く過酷な未来』(花伝社)、『原発と地球温暖化 「原子力は不可欠」の幻想』(紫峰出版)、『さまよえる地震予知 追い続けた記者の証言』(同)、『宇宙から見る気候危機 地球外知的生命がいたら!?』(同)、『徹底検証!福島原発事故何が問題だったのか』(化学同人、共著)などがある。東京大学理学部卒。同大学院理学系研究科修士課程修了。
千葉県柏市在住

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