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日本海軍暗号の敗北 伊藤秀美

日本海軍暗号の敗北  D暗号はいかに破られたか

 伊藤秀美 著
  ダウンロード版     (B5版 995頁) 2,400円+税  グーグル
  印刷版(POD) 第1巻(B5版 277頁) 2,400円+税  アマゾン   
           第2巻(B5版 347頁) 2,700円+税  アマゾン  
           第3巻(B5版 383頁) 2,700円+税  アマゾン  

  ISBN:9784907625399(ダウンロード)、9784907625405(POD1)、
       9784907625412(POD2)、  9784907625429(POD3)
  2018年9月1日刊

日本海軍暗号の敗北

D暗号は太平洋戦争の開戦日を伝える「新高山登レ一二〇八」電の秘匿に使われた暗号である。この戦略暗号が戦時中に解読され、それがもとで、ミッドウェー海戦で日本軍が大敗し、連合艦隊の山本長官機が撃墜されたという説は日本でも広く流布している。この説が定着する上で決定的とも言える役割を果たしたのがカーン『暗号戦争』(1968)であるが、この書は実のところさしたる根拠を示していない。このため、旧海軍の暗号・通信の関係者を中心に、カーンの見解に否定的な人が存在し、米国の戦時中の機密資料が開示された後も、状況に大きな変化は無い。否定論に立てば解読されたのは強度の低い戦術暗号、仮に戦略暗号が解読されたとしても暗号書の鹵獲(ろかく)あるいは古い暗号書の使用などの不運や不手際がその原因ということになる

 本書ではこの問題を基本に戻って考察する。まず、日米の資料が最もよく揃っている山本長官機撃墜事件を使って論点を整理し、次いで、米国の機密解除資料を用いて戦略暗号を分析する。分析の結果は、構造上の問題が戦略暗号にあったことを示す。暗号強度は暗号書を適宜更新して保つが、この問題のために暗号書の寿命は海軍関係者が想定したより短かった。いいかえると、暗号書の鹵獲あるいは暗号書の不適切使用がなくとも正攻法で解読され得た。

 実際の作戦電報が解読されたか否かは、使用暗号書の寿命内か否かの問題になる。これを、長官機撃墜事件の他、主要海戦(珊瑚海、ミッドウェー、マリアナ沖、レイテ沖)、輸送戦(ガダルカナル、キスカ)、初期と末期の戦い(真珠湾、沖縄)で検討する。このほか、陸海軍の協同作戦時の暗号、暗号事故をまとめる。

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はじめに

 D暗号は連合艦隊の各部隊に太平洋戦争の開戦日を伝える「新高山登レ一二〇八」電の秘匿に使われた暗号である。その呼称は、暗号書の改訂により、D1暗号、呂暗号、波暗号等と変わったが、戦争全期間を通して主用された。この一連の戦略暗号が敵に解読されたか否かは、戦時中一再ならず問題となっただけでなく、戦後も尾を引いた。

 戦時中の認識は「解読の可能性無し」だったと総括されるが、トーンは一定ではない。ミッドウェー海戦の敗北あたりまでは解読を疑う人はほとんど皆無といってよいが、連合艦隊の山本長官機の撃墜事件になると、さすがに疑念を持つ人が出てくる。しかし、暗号関係者の見解が揺らぐことはなく、公式調査の上で解読の可能性を否定している。その一方で、暗号書の更新頻度を上げる等の暗号を強化する手は打っている。

 戦後の認識は米国発の情報に翻弄される。戦後まもなく米マスコミから日本海軍の暗号を解読したという報道がなされ、その後10年ほど経過した頃からこれを追認する海軍関係者の著作が出版されるようになる。情報が断片的であるため何が解読されたのか判然としない。ある人は素直に戦略暗号が解読されたと受け取ったが、多少とも事情を知る人は首を捻らざるを得ない。海軍の暗号関係者の間では、戦略暗号は解読されておらず解読されたのは低強度の戦術暗号、仮に戦略暗号が解読されたとしても暗号書の鹵獲等の事故によるとの考えが主流だった。これは従前の見方の枠内といってよい。戦時中も戦術暗号の幾つかは破られた可能性があり、暗号の保全に関し運用上問題があったという認識を持っていたからだ。

 しかし、この希望的観測はカーンの『暗号戦争』(1968)で打ち砕かれた。戦略暗号は解読され、ミッドウェー海戦での米軍の勝利と山本長官機撃墜はその帰結であるというのだ。広範な文献調査と多くの関係者へのインタビューによって得られた知見に基づく彼の主張は広く受け入れられることとなった。

 いうまでもないが、海軍の暗号関係者は論拠があって戦略暗号が解読されなかったと判断している。では、カーンがその論拠を突きくずすだけの説得力ある議論を展開したのかとなると、甚だ疑問と言わざるを得ない。とどのつまりは米軍関係者が解読を示唆したからそれが事実だと言っているに過ぎず、戦後間もないころのマスコミ報道と大差ない。このため、カーンの説明に納得しなかった海軍関係者がその後も存在し続けた。

 『暗号戦争』刊行後に米国の暗号関係資料の機密解除が進み、それを踏まえた議論も公にされているが、カーンが足踏みしたところを乗り越えたかというといささか心許ない。暗号書の鹵獲あるいは古い乱数表の誤使用等の運用上の失策が強調されることもあり、以前の日本側の考えに逆戻りしたかのような印象すら受ける。

 海軍の戦略暗号は、文を語句に分け、各語句を5桁数字で表し、それに乱数を被せて暗号化する方式であった。この方式では語句(コード)を収めたコードブックと乱数を収めた乱数表が道具であり、これを適宜更新して暗号の強度を保った。

 この方式において、暗号の解読には、1)現実的な時間(たとえば1ヶ月)内に、コードブックと乱数表をある程度復元する方法を見出すこと、および2)特定の作戦電報を復元されたコードブックと乱数表を使って解読することの2段階が存在する。通常、暗号解読に成功したと言っているのは1)の意味である。仮に1)をクリアしたとしても、コードブックや乱数表の更新後しばらくは2)が不可能になる。したがって、実戦で作戦電報が解読されたかどうかは、個別の検討を要する。

 米国の機密解除資料の示すところによれば、1)の問題は使用乱数列の乱数表上での開始位置を暴けるかどうかにかかっている。この位置情報は秘匿防御されるが、海軍方式はそれに問題があり、コードブックと乱数表の寿命は、海軍関係者が考えていたよりも短かった。このため、暗号書の鹵獲や乱数表の誤使用などを前提とせずとも、暗号が正攻法で解読され得た。本書の目的の一つは、この問題を日米の資料を使って議論することである。

 いま一つの目的は、事例 - 山本長官機撃墜事件、主要海戦(珊瑚海、ミッドウェー、マリアナ沖、レイテ沖)、輸送戦(ガダルカナル、キスカ)、初期と末期の戦闘(真珠湾、沖縄)- を使って、2)の問題を具体的に論ずることである。

 本書の構成は以下の通りである。まず、第1章で海軍の暗号の概要を紹介する。次に日米の資料が最もよく揃っている山本長官機撃墜事件を使って論点を整理する(第2章)。その上で、米国の機密解除資料を用いて、海軍の暗号の解読方法を論ずる(第3章)。これを踏まえて、長官機撃墜事件を再検討する(第4章)。第5~8章が主要海戦などの事例解析で、これを解読されたケース(第5章)、解読・非解読が両存するケース(第6章)、解読されなかったケース(第7章)、及び始まりと終わり(真珠湾攻撃、沖縄戦 第8章)に分けて議論する。第9章に陸軍の暗号との比較と陸海軍の協同作戦、第10章に暗号事故をまとめる。

 本書は姉妹編の『日本陸軍暗号の敗北』と同様、論理展開に重きをおき、解読に関する章も設けてある。しかし、技術的な細部に興味は無く、特定の作戦での暗号解読の状況に関心がある読者も多いと思われる。その場合、まず第1章「海軍の暗号」の1.1.1節「概要」に目を通した後、各トピックにつけた「まとめ」を見て、興味があれば当該章・節を最初から読む流儀がよいと思う。また、本書執筆の動機のひとつとなったカーン『暗号戦争』の問題点は第2章の前半を見ていただきたい。

 本書のテーマを考究する上での障碍は推論の難しさにあるというより、資料が手近にないことにある。その観点から関係資料を後半部にまとめておいた。立ち入った議論は補注にまわし、本文の見通しが良くなるよう記述を心がけた。「本書のガイド」は最初に見出しだけでもざっと目を通されることをおすすめする。記法の約束事の他、用語や略語など雑学の類をまとめているが、本書を理解する上で役立つと思う。また本書が準拠した資料を文献解題で紹介しておいたので、適宜参考にしていただきたい。本書を読む上のもうひとつの障碍は耳慣れぬ地名が登場して土地勘が働かないことであるが、これは本文中に地図を多数入れることで解決を図った。

 本書をなすにあたり次の方々および機関から多大のご助力をいただきました。記して感謝申し上げます。保坂廣志氏には、本書を通読して適切なコメントをいただいたほか、旧陸軍の通信略語に関する米国の機密解除資料を見せていただきました。横浜旧軍無線通信資料館長の土居隆氏には旧海軍の無線通信に関してご教示いただきました。特に、長波通信の通信距離の見積もりに関するアイディアを頂戴したほか、無線機の仕様に関する情報の提供を受けました。防衛省防衛研究所戦史研究センター資料閲覧室の担当者の方々には、閲覧室所有の資料に関してご教示を受けました。気象庁図書室からは戦時中の天気図、気象庁地磁気観測所からは戦時中の地磁気変化に関する情報の提供を受けました。

もくじ

■■第1巻■■
まえがき
本書のガイド
 0.1 表 記
 0.2 通信と暗号
  0.2.1 用語
  0.2.2 通信略語
 0.3 海軍一般
  0.3.1 用語
  0.3.2 部隊略号・符号
  0.3.3 時 刻
 0.4 記号
 0.5 単位
 0.6 図表一覧
 0.7 補 注
第1章 海軍の暗号
 1.1 戦略用の暗号
  1.1.1 概 要
  1.1.2 構成要素
  1.1.3 電報の構造
  1.1.4 通信防衛
  1.1.5 例 -「新高山登レ一二〇八」
 1.2 伝達の問題
  1.2.1 大本は文書
  1.2.2 傍受を回避
  1.2.3 短波通信が困難
 1.3 準戦略用の暗号
  1.3.1 「天」
  1.3.2 「於」
  1.3.3 「陸海軍協同作戦」
 1.4 戦術用の暗号
  1.4.1 「乙」
  1.4.2 「F」
  1.4.3 「多」
  1.4.4 「礼」
  1.4.5 「Z甲」
  1.4.6 「S」(商船暗号)
  1.4.7 「Z」
  1.4.8 船舶用の暗号
  1.4.9 「W」
  1.4.10 連合艦隊特定暗号A
  1.4.11 「C」
  1.4.12 海軍信号(甲)
 1.5 その他の暗号
  1.5.1 海軍気象甲
  1.5.2 気象暗号丙
 1.6 まとめ
 1.7 補 注
第2章 山本長官機撃墜事件 -- 解読・非解読論争
 2.1 論点の整理
  2.1.1 事件の概要
  2.1.2 カーン『暗号戦争』はどこが問題か
 2.2 日本側の情報
  2.2.1 戦時中の調査
  2.2.2 関係者の戦後回想
 2.3 米側の情報 -- 機密解除より前
 2.4 解読に関する諸説 -- カーンまで
 2.5 解読に関する諸説 -- カーン後
  2.5.1 宮内寒彌の説
  2.5.2 機密解除資料
  2.5.3 吉田昭彦の説
  2.5.4 帝國海軍への鎭魂頌の説
  2.5.5 米軍関係者の回想
  2.5.6 原 勝洋の説
 2.6 まとめ
 2.7 補 注
第3章 戦略暗号の解読
 3.1 資 料
 3.2 解読の方法
  3.2.1 オーバーラップ
  3.2.2 ヒットの検出
  3.2.3 跡追い法を手がかりにする乱数指示符の解読
  3.2.4 乱数開始符の初期値を利用する方法
  3.2.5 ハイブリッド法
  3.2.6 戦略暗号の問題点
 3.3 解読の速さ
  3.3.1 期間別の状況
  3.3.2 コードと乱数の復元の速さ
 3.4 解読の状況
  3.4.1 戦略暗号D
  3.4.2 解読状況の一覧
  3.4.3 戦略用の暗号
  3.4.4 戦略暗号 D1、呂、波、留
  3.4.5 準戦略用の暗号
  3.4.6 戦術用の暗号他
  3.4.7 補助資料
  3.4.8 日本軍の判断
 3.5 どうすればよかったのか
 3.6 まとめ
 3.7 補 注
第4章 山本長官機撃墜事件 -- 再考
 4.1 戦術暗号の解読説
  4.1.1 電報の転送
  4.1.2 電報の再送
  4.1.3 その他
 4.2 情報伝達ルート
 4.3 戦略暗号は何か?
  4.3.1 呂か? 波か?
  4.3.2 E14か?E15か?
 4.4 潜水艦からの鹵獲
 4.5 事故調査報告書の謎
  4.5.1 4月1日の更新
  4.5.2 バラレ守備隊長
 4.6 まとめ
 4.7 補 注

■■第2巻■■
第5章 解読されたケース
 5.1 ミッドウェー海戦
  5.1.1 枠組の設定
  5.1.2 基本要素の推測
  5.1.3 ピースの欠けたジグソーパズル
  5.1.4 非解読説
  5.1.5 カーンの記述
  5.1.6 まとめ
  5.1.7 補 注
 5.2 珊瑚海海戦
  5.2.1 背 景
  5.2.2 経 過
  5.2.3 3W1H
  5.2.4 解読の実力
  5.2.5 前線と後方
  5.2.6 米軍戦史との比較
  5.2.7 まとめ
  5.2.8 補 注
第6章 解読・非解読が両存するケース
 6.1 マリアナ沖海戦
  6.1.1 海戦まで
  6.1.2 海戦の経過
  6.1.3 潜水艦作戦
  6.1.4 まとめ
  6.1.5 補 注
 6.2 ガダルカナル戦
  6.2.1 経 過
  6.2.2 暗号の更新
  6.2.3 撤収作戦
  6.2.4 解読が戦局に与えた影響
  6.2.5 まとめ
  6.2.6 補 注
第7章 解読されなかったケース
 7.1 レイテ沖海戦
  7.1.1 海戦まで
  7.1.2 海戦の経過
  7.1.3 情報分析
  7.1.4 囮作戦とZ作戦資料
  7.1.5 まとめ
  7.1.6 補 注
 7.2 キスカ島撤収
  7.2.1 日本軍の占領と米軍の反攻
  7.2.2 アッツ島沖海戦
  7.2.3 キスカ島撤収
  7.2.4 まとめ
  7.2.5 補 注
第8章 始まりと終わり
 8.1 真珠湾攻撃
  8.1.1 戦略暗号の解読
  8.1.2 機動部隊からの電波
  8.1.3 思考実験 --- 海軍暗号を解読できていたら
  8.1.4 まとめ
  8.1.5 補 注
 8.2 沖縄戦
  8.2.1 戦艦「大和」の出撃
  8.2.2 まとめ
  8.2.3 補 注
第9章 陸海軍の協同
 9.1 陸軍の暗号
 9.2 陸海軍協同作戦暗号
 9.3 船舶の護衛
  9.3.1 船舶の被害
  9.3.2 海上護衛の通信
  9.3.3 竹1船団
 9.4 航空通信
 9.5 まとめ
 9.6 補 注
第10章 暗号事故
 10.1 暗号書鹵獲事件:一覧表
 10.2 暗号書鹵獲事件:事例分析
 10.3 運用上の失策
 10.4 補 注
なぜ躓いたのか -- あとがきにかえて
文献解題

■■第3巻■■
資料 A 戦略暗号
 A.1 暗号書の更新
 A.2 定量的情報
 A.3 乱数指示符秘匿システム
 A.4 乱数使用に関する海軍大臣通達
 A.5 キースメモ
 A.6 使用規程
 A.7 特定地点略語表
 A.8 補 注
資料 B 山本長官機撃墜事件
 B.1 カーン『暗号戦争』-- 邦訳時の改変
 B.2 巡視関連の電報
 B.3 事故調査報告書
 B.4 関係者の戦後回想
 B.5 補 注
資料 C ガダルカナル戦
 C.1 電報と米軍の情報
 C.2「ケ」号作戦関連資料
 C.3 輸 送
 C.4 部隊編成
 C.5 補 注
資料 D ミッドウェー海戦
 D.1 命令及び指示
 D.2 米軍の情報
 D.3 部隊編成
 D.4 補 注
資料 E ポートモレスビー攻略作戦
 E.1 命令及び指示
 E.2 米軍の情報
 E.3 部隊編成
 E.4 補 注
資料 F マリアナ沖海戦
 F.1「あ」号作戦の命令と指示
 F.2 米軍の情報と作戦命令電報
 F.3 太平洋艦隊情報回報
 F.4 部隊編成
 F.5 Z作戦資料
 F.6 補 注
資料 G レイテ沖海戦
 G.1 命令及び指示
 G.2 作戦命令電報
 G.3 部隊編成
 G.4 補 注
資料 H キスカ島撤収
 H.1 命令及び指示
 H.2 電 報
 H.3 輸送一覧
 H.4 撤収部隊編成
 H.5 補 注
資料 I 真珠湾攻撃
 I.1 命令及び指示
 I.2 電 報(1941年9月から開戦直前)
 I.3 アリューシャンの天気図
 I.4 部隊編成
 I.5 補 注
資料 J 沖縄戦
 J.1 戦艦「大和」出撃に関する電報
 J.2 第1遊撃部隊の編成
資料 K 潜水艦事故
 K.1 伊号第1潜水艦:作戦研究資料
 K.2 伊号第1潜水艦:電報
 K.3 伊号第7潜水艦:電報
 K.4 補 注
資料 L 暗号関係の組織
 L.1 連合軍の組織
 L.2 日本軍の組織
 L.3 補 注
参考文献
索引
 一般事項
 組織・部隊名(通信・暗号を除く)
 艦船名
 地 名
 人 名

著者者紹介

  伊藤秀美 (いとう ひでみ)
   1950年 三重県生まれ
   1973年 東北大学理学部物理学科卒業
   1978年 京都大学大学院博士課程中退 理論物理学専攻
   防災関係の仕事の傍ら戦史を研究
   著書 検証『ある神話の背景』(2012, 紫峰出版)
      船舶団長の那覇帰還行(2012, 紫峰出版)
      陸軍 暗号教範 (共編 2013, 紫峰出版)
      新教程日本陸軍暗号 (共訳 2013, 紫峰出版)
      陸軍暗号将校の養成 (共編 2014, 紫峰出版)
      日本陸軍暗号の敗北 (2015, 紫峰出版)

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