通俗と学術の間                                      

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          お 知 ら せ

『沖縄戦捕虜の証言』の著者保坂廣志先生のコメントが京都新聞に掲載されました。

京都新聞記事2017年9月16日 (京都新聞社、本サイトに掲載了承済)


            新  刊

量子論から見た西洋哲学史

  石川史郎 著 A5版 208頁

  印刷版(POD)   1,836円   アマゾン

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著者は、量子論にヒントを得て、科学を包括的に記述する言語「量子言語」を体系化した。科学的・技術的問題は既に「量子言語入門」(紫峰出版 2015年)で論じられている。本書はその最終的な到達点から西洋哲学を俯瞰した。量子論を全く知らない文系の人も読み進めることができるように工夫されていて、「量子言語」の文芸部分を敷衍したものとなっている。具体的には、西洋哲学史における最大の二つの難問を解決している。「(i) 進歩問題: 西洋哲学は進歩・発展してきたのだろうか? または、「進歩・発展」の尺度は何か?」と「(ii) 心身問題:「心」と「身体」は如何に関連し合っているか?」 大学院講義ノートが基礎になっているが、堅苦しい部分はそっくり取り去られ、軽妙な語り口で過激に議論は展開する。著者の提示する西洋哲学史観に引きずりこまれるだろう。

  試し読み  まえがき


沖縄戦将兵のこころ-生身の捕虜調査

  保坂廣志 著 A5版 232頁

  印刷版(POD)   2,700円   アマゾン  直 販

沖縄戦将兵のこころ

 沖縄戦が事実上終結した1945年6月、米軍は捕虜になったばかりの「生身(なまみ)の捕虜(fresh POWs)」に対し、意識調査を行った。兵士らは、戦塵を振り払う間もなく、生死すら覚束ない状況下で戦場の話題や恥意識、戦後の日本のあり方等について答えている。戦場記憶を放出するほんの一瞬、自身の戦争を、戦場を語ったのである。ある意味で本調査は、回復困難な時代の精神が記録として残され、日本軍精神を今に伝える貴重な戦争遺産だと考えられる。
 これとともに、「沖縄日本兵に対する聴き取り調査」の結果も明らかにした。米軍は、日本軍心理を確かめるため比較的高学歴な兵士から聴き取り調査を行った。熾烈な戦場から生還できた兵士らは、自由に戦争観や天皇制等について意見を述べている。兵士らの答えは、軍人精神を表すとともに、国民一般の戦争観を表したものだろう。
 なお、本書は「沖縄戦捕虜の証言」(2015年、紫峰出版)と対をなすものである。捕虜尋問証言や意識調査に寄り添い、兵士の叫びやつぶやきが感じられるだろう。

  試し読み  まえがき


            既  刊

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 科学哲学序説  量子言語入門   QLE
   石川史郎 著       石川史郎 著      S.ISHIKAWA 著
  B5 290頁 500円     B5 409頁  3,024円*    B5 409頁 1,620円


 検証『ある神話の背景』   船舶団長の那覇帰還行   日本軍の暗号作戦
   伊藤秀美 著       伊藤秀美 著        保坂廣志 著
  A5 210頁 600円     A5 206頁  800円     B5 544頁 2,000円
                   


 暗号教範   暗号辞典  新教程
 伊藤秀美・保坂廣志 解説  保坂廣志 編・訳   伊藤秀美・保坂廣志 訳
  B5 262頁 1,000円    A5 55頁 500円      A5 172頁 700円

 暗号将校の養成  沖縄戦インテリジェンス  日本陸軍暗号の敗北
 伊藤秀美・保坂廣志 解説   保坂廣志 著      伊藤秀美 著
  A5 210頁 700円     B5 246頁 1000円    A5 243頁 800円

 沖縄戦のトラウマ  沖縄戦捕虜の証言  沖縄戦と海のモルフェー
   保坂廣志 著       保坂廣志 著       保坂廣志 著
 A5 310頁 2808円*  A5 上255頁下260頁 各3024円* A5 168頁 2376円*

注)表示価格はダウンロード版(*はPOD版)の標準価格(消費税込)です。


             続  刊

・くらしをひもとくシステム思考   中村和男 著
 私たちは日々の暮らしの中で、身の回りに起きている事がらの状況をとらえ、そのことを引き起こしているしくみや意味を理解し、それがもたらす事態を推測し、さらにより好ましい事態にもっていけると期待される行動をとろうとする。そうした暮らしの中の人間の認知・行動のしくみを柔らかなシステム思考でとらえる。

・新電磁気学対話  宇佐美保・伊藤秀美 著
 電線の中の電流の速さはカタツムリなみのノロさなのに、どうしてスイッチを入れるとすぐに電灯がつくのか? 電気が流れるのに電線は必要か? 電圧の低いところから高いところへ電気が流れることはあるか? 素朴な疑問に実験が答えます。そして、背後にある電磁気現象を考察します。

・日本海軍暗号の敗北-D暗号はいかに破られたか 伊藤秀美 著
 D暗号は太平洋戦争の開戦日を伝える「新高山登レ一二〇八」電の秘匿に使われた暗号である。この戦略暗号が戦時中に連合軍に解読され、それがもとで、ミッドウェー海戦で日本軍が大敗し、連合艦隊の山本長官機が撃墜されたという説は日本でも広く流布している。この説が定着する上で決定的とも言える役割を果たしたのがカーンの『暗号戦争』(1968)であるが、この書は、実のところさしたる根拠を示していない。このため、旧海軍の暗号・通信の関係者を中心に、カーンの見解に否定的な人が存在し、米国の戦時中の機密資料が開示された後も、状況に大きな変化は無い。解読されたのは強度の低い戦術暗号、仮に戦略暗号が解読されたとしても暗号書の鹵獲(ろかく)あるいは古い暗号書の使用などの不運や不手際がその原因ということになり、日米の暗号戦の様相は通説とは大きく異なることになる。
 本書ではこの問題を出発点に立ち返って考察する。まず、日米の資料が最もよく揃っている山本長官機撃墜事件を使って論点を整理する。次に、米国の機密解除資料を用いて、海軍の暗号を分析し、構造上の問題があったことを指摘する。暗号書の鹵獲あるいは暗号書の不適切使用がなくとも、これまで想定されていたより短期間に解読される可能性があったことになる。
 この結果も踏まえて、長官機撃墜事件の他、ミッドウェー海戦、真珠湾攻撃、沖縄戦における暗号解読の問題を再検討する。また、陸軍の暗号との比較を通して海軍の暗号の問題点についても考察する。

・沖縄戦の集合的記憶-戦争日記と霊界口伝- 保坂廣志著
 誰も戦争を知らない時代が到来する。フランスの社会学者アルブヴァックスは、自分が経験しなくとも『集合的記憶』で過去を知ることが出来るという。時間が経過してもなお、戦争日記や手紙は人びとの目を捉えて離さない。沖縄土俗のシャ-マンは、死者を自身の肉体に憑依させ、死者の言葉で戦争を語る。さらに、戦争にまつわる幽霊は、社会的生命を宿したユ-レなのである。戦争日記や手紙、シャ-マンの祈り等にこめられた人々の感情をくみ取り、それを戦争記憶に焼き付けたのが本書である。ここから、沖縄戦は地べたや天界、海域からまなざす壮絶な戦いであったことが理解されるだろう。
 本書の公刊後、新たに沖縄戦日記を通時間的に紹介する『沖縄戦日記』を出版する予定である。二冊の本を通じて、戦争を記憶化する意味が表出されるだろう。

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